古民家というのはどういうものなのか、古い日本の伝統的な建築工法で建てられた建物というのは何となく想像できると思いますが、具体的な定義というものは実はありません。 国の文化財登録制度というものでは、登録することのできるものは建てられてから50年以上経った建築物が対象になっています。 厚生労働省認可財団法人職業技能振興会の古材施工技術師の資格認定講習では、古材は築60年以上経った建物から取り出された材とされていますから、そこから推測するとだいたい50年から60年以上経った建物を古民家と呼んでいいのではないでしょうか。 また、古民家は全体を再生して建て直されることもあり、古民家を解体したり、昔の木材を使用して建てられた古民家風のものや構造をしたものも古民家と呼ぶ場合もあるようです。 古民家には、農村民家・町民民家・武家民家・庄屋屋敷などいろいろなタイプがありますが、それぞれの生活習慣を感じられる味わい深いいい住宅が全国でまだまだたくさん残っています。長い歴史を経た古民家には太い梁や大黒柱などは黒光りしていて重厚で風格ある古材が沢山残っており、価値の高い文化財だと思います。
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